デュッセルドルフ暮らしのとあるデザイナーの記録

幼児持ちドイツ暮らし。ドイツ暮らしや子育てメモとか記録

[ドイツで働かないけど暮らす初学者向け]ドイツ語はどのレベルまで勉強しよう?

この記事は、ドイツ語B2*1レベル勉強中の私が、ドイツ企業で働くわけでも、ドイツの大学に通ったり、職業訓練を受けるわけでもない、仕事でドイツ語を使うわけでもない、ドイツ語試験受けなくても滞在許可が下りているぬるま湯ポジションで生きる、ただの一人の子持ちが思うドイツ語勉強についてです。ドイツ語学習者はみなさん就学や職業訓練、就労など目標や夢をもってとても精力的に勉強されているので、正直私なんぞダメダメもいいところ……でもね、

一番最初に声を大にして言います。

ドイツ暮らしはドイツ語が分かる方が楽しいです

それを前提に読んでいただけたらと思います。

A1の最低限でいいかなって人へ

本当に初級だけやりたい(だけしかやりたくない、やれない)人は、A1の教科書だけだとあいにく生活に一番身近なお買い物テーマの会話やフレーズ勉強には足りないと思うので、暮らしのドイツ語をテーマにしたクラスや、教科書と平行してお買い物によく出てくるフレーズを教えてくれるような感じのクラスを受講するのもいいかもしれません。

デュッセルドルフは土地柄、駐在員の配偶者も多いので、いわゆる教科書に沿って学ぶ語学学校だけでなく、生活密着型の語学学校のコースや、教科書+生活のことも教えてくれる語学学校など日本人向けで探すと種類は多彩です。

むしろお買い物のフレーズとか一番最初に知りたいよねー!

ぶっちゃけドイツ語のレベル進めても、残念ながら教科書には「豚肩肉300gください」、みたいなお買い物フレーズとか出てこないです。友人と一緒に遊びに行く予定をすり合わせるとか、予定を延期する、手紙やメールを書く、ネット通販をする、商品を交換するなど生活っぽいものもあるにはあるんですけども。

ドイツ住まいのブロガーさんでお買い物での注文の仕方を記事にしている人もたくさんいるのでそちらを読んで補完するのはとてもよいと思います。

ドイツ語の意味があまり分からなくても、ブロガーさんの記事に載っているフレーズを知るのに単語が読めるか読めないかだけでも役に立ちますし。

あとは、周りの人がどのようにお買い物の注文をしているかよく聴いてみることもとっても役に立ちます!

過去にやったことの表現として、ドイツ語の口語で最もよく使われる現在完了形(haben+過去分詞)がA1.1の後半で出てくるので、クラスの中で昨日やったことを話したり、日記が書けます。

A1.1を勉強してた時、現在形以外の表現を知らないので何でも現在形で発言してたけど、先生理解してくれてた。さすがです。

A2をやると、最低限の重要な文法がわかるように

A2までやると、基本的な最低限の文法がほぼ出てくるハズ。

なので、A2までやると「丁寧な言い回しで人にお願い」(Konjunktiv II)をしたり、「私はAだったからBしました」(weil,dass文など)という因果関係なども含めてより細かく表現できるようになります。前置詞がA1の時よりももっと登場して、より正確に前置詞を用いて表現ができます。

「その"ボール"は赤いです。Der ball ist rot.」を、「その"赤いボール"は大きいです。Der rote ball ist groß.」と名詞に形容詞がつけられるのでもう少し細かく表現ができるようになります。(A1までは、「そのボールは赤くて、大きいです。Der ball ist rot und groß.」とか、二文にわけて表現するほかなかったり)

形容詞の格変化や、前置詞はまた難しくて、どうしても繰り返し練習が必要になってきますが、話す時に間違えてもとりあえず気にしない。話すには慣れることも大切ですので。そして、「丁寧な言い回し」を知るのはとても良いです。

B1までやるのはちょっと厳しいかもって人は、A2まではやってみるのが個人的にはオススメです。

B1までやると、ドイツ語の基本的かつ重要な文法が全部でてくる

B1の試験に合格すると就労に使えます。合格してなくても仕事を見つける人はもちろんいます。

就労・就学目的でドイツに来ていたり、きちんと勉強している人や、話す意欲がある人は本当に話すのが上手になっています。話す意欲が低かったり、機会が少ないとB1でも全然話せません……笑。

B1に入ると難しいと感じる人も増えてきますが、B1までやれば、ドイツ語の大事な基本的な文法は全部さらえます。ここまでの知識で、辞書を使いながらでもある程度ドイツ語が読めたり書けたりするので、生活レベルでドイツ人と交流することはできると思います。

とは言っても、A1でもA2レベルでも会話しようと思えばもちろんできます。するか、しないかってだけですよね。話せるようになるために、多少のドイツ語の文法知識、語彙など底力を身につけつつ、話す練習はA1からでもできますし。

 B1を一区切りとして、最後にB1試験を受けて合格できると、「ドイツ語勉強したわ!」みたいな達成感あると思います。

B1とB2の間にB1+、B2.0という講座もある

B1+はB1の復習講座です。このレベルの受講は必須ではありませんが、B1とB2の間には大きな壁がある(悲しい)ので、このレベルを受講してもっとドイツ語を読み、復習、練習を重ねると次のB2へのいい足がかりとなります。

このレベルのコースを開講しない語学学校もありますし、受講は必須ではありません。

B2からは今までやった文法のもう少し難しいのが出てくる

就労、就学を目的にしない人にとってはB2から先は完全なる趣味の世界……って感じです。B2のテーマとして、自分の意見を述べることや、ディスカッションができるようになるってのがあるので、授業内も難しくなっていきます。

趣味でB2を勉強する人たちは、ドイツ語勉強を継続するモチベーションに悩み始めます。笑(金銭的な理由も含めて……笑)

更に上のC1は未知数ですが、ドイツで働くわけでもない、大学へ行くわけでもない方で、時折この高みへ行く人がいらっしゃいます。すごい……!

上記の中で、このレベルでこの文法と書きましたが、☆教科書によって、文法の初出が若干異なります。

ドイツ語の教科書について

ドイツ語のみで書かれている教科書の方がよいです。日本語解説の文法書は補助的に。日本語のドイツ語文法解説はドイツでの教育と順番が異なったり、日本語で出てくる文法用語が逆に難しいなんてこともあるので、やっぱり補助的に。

過去に習ったドイツ語の先生の1人が「文法用語はそれほど重要ではない」と言っていました。日本語で「並列接続詞」とか言っても私はどの接続詞のことかわかりませんが、ドイツ語を多少は話せるようになりました。

A1.1+A1.2を一冊にまとめたものや、A1.1で1レベルだけど教科書と問題集が合体した「Kursbuch + Arbeitsbuch」など様々な種類で売っているので教科書を買う時は、語学学校が指定する教科書に併記されているISBNコードをみた上で買うべしです。

プライベート語学学校はコース代金に教科書代が含まれていることがあります。

私はエディトリアルデザイナーなので職業病ですが、文字組やレイアウト、版面率含めてなんかビミョーだなって教科書は正直苦手です。普段から内容がよくても、レイアウトがダメだとどーしても買えません。

そんな中で個人的に好きな教科書は、「Heuber社」が出版しているもの。

Menschen(リンクはA1.1)や

Menschen sechsbandige Ausgabe: Kursbuch A1.1 mit DVD-Rom

Menschen sechsbandige Ausgabe: Kursbuch A1.1 mit DVD-Rom

 

Schritte Plus Neu(リンクはA2.2)

Kurs- und Arbeitsbuch A2.2 + CD zum Arbeitsbuch

Kurs- und Arbeitsbuch A2.2 + CD zum Arbeitsbuch

 

A1→A2→B1とレベルが上がっていくと文字量も確かに増えていくのですが、フルカラーでレイアウトも綺麗ですし、見やすいです。

特に「Schritte Plus Neu」は数あるドイツ語教科書の中でも発行年が比較的新しく、扱っているテーマも今日的(Aktuell)です。残念ながらこのシリーズはB1.2までしかありません。

週何回のコースがいいだろうか?

個人的には、週4〜5回のIntensivkurs(インテンシブコース)が一気に学べるのでオススメしたいのですが、残念なことに私の場合は家のことがダイブおざなりになりました……。知り合いのママはそんなに多くない方ですが、幼児持ちでインテンシブコースをこなしている人はなかなかいません。

A1.1〜B1.2までインテンシブコースに通うと約半年で完了します。A1をインテンシブコースで一気にやると、グンと最初の力がつきますので、勢いつけて一気にやりたい人にはA1だけでもインテンシブコースでやるといいと思います。

託児付きのインテンシブコースがある語学学校もあるそうですが、待機児童が半端なく、一年待ちもザラということです。Tagesmutterや幼稚園の枠を探した方が個人的には早く預け先が見つかるのではないかと思いますが、なんにしても問い合わせてみるのが一番です。

託児があるデュッセルドルフのプライベート語学学校は私の知る限り週1〜2回のコースのみで、時間は短めです。負担は少なめですが、時間が少ない分、自分でも自習したり、アウトプットの練習をしないと身についた実感は湧きにくい気がします(人それぞれだけど)。週2回で2ヶ月で1レベルの語学学校から、長いと半年で1レベルの学校もあります。進みがゆっくりの語学学校の方が生活のこと教えてくれるところが多い印象です。

私自身のドイツ語力について

現在、私はドイツ語B2勉強中。B1試験もドイツ語を勉強し始めてから約1年後に受けました。そこから復習も2ターム程やり、B2をやっているところ、ですがB2が私にはかなり難しいので伸び悩み中です。語彙力の壁にぶち当たっています。就職、就学を目的にドイツで暮らす人と比べて本気度が高くないために出てきた壁だと思います。

正直言えば「暮らしのため」「趣味」で今のところドイツ語をやっています。

日本に帰国後、ドイツ語を使って何かしらできたらいいな〜とは思ってた時はありますが、日本で外国語を使って働くなりなにかすることに関しては英語が強い方がよいだろうとと思って英語の方が今は優先的です。とは言っても、いま本職デザインの方であれこれやらなきゃいけないことややりたいことがあって時間がとれず、現状ドイツ語と英語のインプットはゼロです。

  • スピーキング

「自分がわかる単語を使って・言い換えて」話せば良い(そうじゃないと話せないし)ので、発言はなんとかなっています。

お店でドイツ人に嫌味を言われてもとっさに言い返す能力はあと一歩(笑)。お店でごめん、これこれこうで間違えたわーって理由は伝えたいことは頭の中でちょっと文章組み立てて、80%くらいその場で述べられる。ドイツ語B2試験を受けるならもうちょっと大人っぽい言い回しを練習した方がよいハズ。

ドイツ語文法特有の、動詞は文のどこに置くのかみたいなのは、話すことを繰り返していけば段々できるようになってくる。語学は間違えてもしゃべる方が大事。間違っても喋る人の方が早く上達するし。ドイツ語を勉強している外国人も、ペラペラ話すな〜って思ってもよく聞くと動詞の位置とかはちゃめちゃなこともよくあるので、とにかく話すことが大事なのがよくわかります。

ドイツ語学習者の頭を悩ませるDativやAkkusativも、練習していくと段々と扱えるようになります。私は練習問題で散々練習して、だいぶ身についてきましたが、とっさに喋るときはしょっちゅう間違えます。

インプットとアウトプットが現状ほぼゼロなので前よりもドイツ語引き出し深くなってしまった……。

  • リスニング

お買い物で出てくる会話とスモールトークは理解できます。(他に何かある?とか、子供にハム一枚あげようか?とか大体言ってくることが決まっている)

でも残念ながら込み入った話になるとさっぱりわからない……。ドイツ人早口だし、語彙力不足もひしひし感じます。

自分から相手にドイツ語で伝えられても、相手がこちらに言ってくることが残念ながらあまり理解できていません。ふーんわり分かるんだけど、相槌だけしかすぐでてこなかったり。

公園でたまに他の親御さんやよそのお子さんとドイツ語で会話するシチュエーションがありますが、子供関係のテーマなら60%くらいは理解できていると思う……。小さな子は脈略なく質問してくるので、どんな回答求めてるのかよくわかんなくてそれも難しいw

例えば、「そのおもちゃ持ってる〜? Lisa(仮名)持ってるよ〜」みたいないきなり話しかけられてどうしたいんだこの子は……みたいなことって時々ありませんか? 0〜2歳までの子しかまだ育ててないので想像ですが、ただ話してみたいだけなのかなってなんとなく思うんんですけど、全力で相手はできませんし……。

その他は、何話してるかぶっちゃけわからないけど、議題はなんとなくわかるような気がする……、というへなちょこぶり。

  • リーディング

物によりますが、辞書使いながら。長い文章は英語や日本語へGoogle翻訳して意味を補完しています。たまに英語じゃなくてドイツ語単語を読んだ方がわかりやすいこともあります。

ドイツ語試験はもちろん辞書使えないので、わからない単語が出てきても、前後の文から、問題文から内容を推察したり、消去法などで解答していったり、日本で我々が受けてきた学校や入試の英語の問題と同じです。

  • ライティング

子どもの保育関係で今までにEメールをかなりたくさん書きました。ほかに、B1試験では手紙を書く試験があるので語学学校の授業内でやってくれた試験対策で練習していました。

Tagesmutter(ドイツでいう保育ママ)とも、「今日は◯時くらいに着くよ〜」とか、「子どもがちょっと体調悪いみたい……」とかSMSで書いたり。色々なフレーズをTagesmutterのSMSから学んだり。さすがにSMSなどで書くような省略表現や若者言葉みたいなのは分かりません。その辺はやっぱりドイツ人と仲良くなったり遊んで軽いやりとりを覚える感じですかね。(日本語で例えばおつ〜とかそういう軽いノリのもの)

我が家には、「手紙・メールのドイツ語」という書籍があって、それに参考になる表現がたくさんあるので、それを見ながらメールは書いていました。

手紙の書き方はドイツ語試験にも必ず出る内容なので、教科書にもたくさんフレーズが書いてあります。

手紙・メールのドイツ語

手紙・メールのドイツ語

 

上記の本を出版している三修社のサイトに、文例集がいくつか出ています。

www.sanshusha.co.jp

 

ニュースダイジェストにも手紙やメールの表現の記事があります。

www.newsdigest.de

今までドイツ語で対応頑張った案件

ドイツ語勉強してるけど、お買い物以外でいつ使うの?って割とある悩み。特に子持ちでも、現地の学校や保育園などに通わせていないと使う機会もあまりありません。

今までいろいろ生活トラブルがあって、その度に「相手がドイツ語で何言ってるか8割も分からなかったけど、一応なんとかなった、勉強しててよかった……」という感じです。

  • 保育料引き落としが間違えてされていたので、返金依頼の手続き
  • 保育料引き落とし手続きができておらず、督促状が来たことに対する手続き
  • インターネット不調によるテレフォンサポートとの電話
  • インターネット不調によって訪問してくれた技術者との会話

一番つらかったのは、テレフォンサポートの電話でした。自動音声で「契約については1を、他の問い合わせは2を」みたいに言ったり、「JaかNeinで答えてください」と言ってくるんですけど、それがまた分からない(^o^)。なんとか半分当てずっぽうで人間のオペレーターとの取次に成功するも、インターネット関連の単語がまた分からないんですわ。オペレーターの指示もさっぱり分からないので、私が分かる単語で「こうすればいいの?」って聞き返したり。(こういう確認のために言い換えて聞くのは外国語話すのに大事!)でもサポートの人は優しくて、解決のためにキチンと対応してくれました。Telecomの技術者のアポ予約取り決めてくれたり(技術者4回くらいくることになったけど)。

ドイツの人って「メールで連絡ください」って言ってるのに電話かけてくる(人が多い)んですよ。そっちの方が早いのはわかるんですけどね。(書面に残した方がよいような内容は電話のあとにメールでも書いとくね!って言った方が良いのはドイツも変わらない)

 

まとめ

長々と書きましたが、「働くわけじゃないけど、ドイツで暮らすのでドイツ語勉強したい」人の目標ラインは個人の勝手な見解ですとこんな感じです。

  • お買い物とレストランで注文できればって人

・A1.2まで+生活特化コースや

・生活面も教えてくれるA1コース

  • 最低限の「ドイツ語」を学びたい人

・A2.2まで

  • ある程度「ドイツ語」を学びたい人

・B1.2まで

  • もっと勉強したい!!

語学の学習はエンドレス……ガンバロー!

  • 生活のフレーズちょこちょこ覚えたい

まわりの人の注文の仕方を耳でよく聴いてみるのだ!

 

正直、私のドイツ語力は「話せるんだけど、話せない……」少し中途半端です。自分の言いたいことはまあまあ伝えられるけど、相手が言ってることがさっぱりわからない。

それでも、ドイツ語が少しでも話せるとドイツ暮らしは楽しいです!

のでよかったら、ドイツ語勉強やってみてください(^o^)

とは言っても、子持ちだから……

小さな子持ちにドイツ語勉強は負担があるのは事実だとは思います。B2受けている時の宿題は非常に苦痛でした……笑。

託児がある語学学校も限られてますし、年齢が低いほどKITAの枠は少ないですからね。

*1:ヨーロッパでは言語能力をはかる指標にCEFRスケール(ヨーロッパ共通参照枠)というものを利用していて、Aが初級、Bが中級、Cが上級です。各レベルは、A1、A2、B1、B2とレベルが更に分かれていて、語学学校によってはA1.1、A1.2などのように更にわかれます。CEFRでは「聞く、話す、読む、書く」の4つの能力を重視していますので、英検やTOEIC L&R(Listning & Reading)とはまた違う感じの能力評価ですね。

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