元ドイツ暮らしのデザイナー。

幼児持ち元ドイツ暮らし。ドイツの公園はお気に入りだったなあ。

エスリンゲンの中世クリスマスマルクト!

シュトゥットガルト中央駅からSバーンで10〜15分程度。エスリンゲンのアルトシュタット(旧市街)では中世を再現したクリスマスマルクトが開催されています。2017年は11月28日〜12月22日まで行われていました。

エスリンゲン訪問の朝

訪問当日の天気予報は雪。朝起きると青空が少し見えたので、もしかして天気予報ハズレかな?と期待したものの、あっという間に雪が降り出しました。晴れかと思ったらあっという間にどんより雲になって雨がザーザーっていうのはドイツではままある光景です。

雪道のベビーカーは大変ですが、雪の中リュックサックの荷物を持ち、抱っこ紐や素抱っこするのはもっと大変だろうと、レインカバーをかけてベビーカーに座ってもらいました。(何もせずに長時間ベビーカーに座ってくれるタイプの子では無いので、お菓子やらなんやらで機嫌を取り続けます……。)

クリスマスマルクトは11時からだったので、朝はのんびり起きてのんびり朝食を食べ、そして出発の支度を済ませました。いつもならホテルに荷物を預けることが多いのですが、シュトゥットガルトのホテルの空きが無い問題*1もあり、エスリンゲンからシュトゥットガルトへ戻る際にまた雪道の中をホテルまで寄るのは大変だろうと判断し、荷物はそのまま持って行きました。1泊2日だったので、大人が背負うリュックサック2個が我が家の荷物でした。サイズは機内持ち込み可能サイズのリュックサックです。そこそこ大きい駅にはコインロッカーがあることが多いので、それを利用するのも手ですが、今回我が家はエスリンゲンの滞在時間はそこまで長く無いので、1つはベビーカーの座席下の収納カゴに、もう1つはそのまま背負うことにしました。ドイツ鉄道の公式によれば、エスリンゲン(ネッカー)にもコインロッカーはあるようです*2。工事中の場所が多くて、駅構内から外に出るエレベーターは工事中でした。来年のクリスマスマルクトまでには復活してるといいですね……。夫婦でベビーカーを持ち上げて階段を登りました。

エスリンゲンに到着!

Esslingen(Neckar)駅に到着。なぜかアンペルマンの信号機ですよ!*3旧市街に向かうバスもあるらしいのですが、バス停を探すのも面倒だし、歩いていく人が大勢いるので、その人たちの後を追ってアルトシュタット(旧市街)方面へ行きました。写真の通りの防寒ですが、傘を一切さしていません、ドイツ人。もちろん雪は降っています。

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訪問日は日曜日だったので、一部のカフェ・レストラン以外は全て閉店。駅前の商業地区はとても綺麗で歩きやすい感じでした。こういうのみると、デュッセルドルフはこういうの無いよな〜(多分)、いいな〜と思うのであります。

500m程度歩いて行くと、Schelztorturmという塔から伸びる、人型の危なっかしいオブジェを横目(?)に……。(ちなみに遠くからみると立体に見えたのですが、2次元の人型オブジェでした。ペラペラ。鉄板かな。

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橋を渡って旧市街!

Agnesbrückeという橋を渡ります。視界に入るこの木組みの家!トキメキますね。ドイツには、ロマンチック街道とか、様々な観光街道がありますが、「ドイツ木組みの家街道」というのもあります*4雪化粧の木組みの家、情緒あふれますね。

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市庁舎前Marktplatzのクリスマスマルクト

橋はちょっと坂道なので、雪道ツルツル心配です。そのまま道なりに進めばエスリンゲンのクリスマスマルクトの入り口が見えてきます。ここは、Marktplatzで開かれている現代のクリスマスマルクトです。この門を通らず、そのまま左に行くと観光案内所があります。そこで地図をもらいました。門を通ってからでも、中から外側へ抜けられるようになってるので、観光案内所へは行けます。ちなみにこの時点で雪は激しくて、だいぶ雪まみれです。

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地図によるとエスリンゲンのマルクトは、旧市街の中で数カ所で行われていて、中世マルクトと普通のクリスマスマルクトとエリアが分かれていました。ほぼ道なりにグルッと回ればだいたい見て回れそうだったので、ひとまず、このMarktplatzのマルクトから見て回ることにしました。

シュトゥットガルトに続いて、エスリンゲンのクリスマスマルクトでも、屋台の上は素敵な装飾が施されていました! トナカイとか雪の中で可愛らしい。グリューワインを提供するお店にも、一都市に一つは恐らくある、お馴染みクリスマスピラミッド。

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そして中世マルクト!

Marktplatzを歩いて行くと、中世マルクトの門が! 見張り台とこの大きな旗。紋章もかっこいい。

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屋台は基本的にテントを張っている感じ、布のタペストリーが看板になっています。

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ここのお店のHanf Tascheというのが美味しかった!パン生地に煮込んだ肉が入っていました。Tascheはドイツ語でカバンという意味で、食べ物にTascheという名称がついているものは、パンとかの中に何かが入っているものになります。

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「Hanf Tasche」の中身は、

  • mariniertem Röstfleisch(Puten)(グリル七面鳥肉のマリネ)、
  • Gewürztunke(スパイスソース)、
  • Salat(サラダ・なんか葉っぱ類)、
  • Zwiebeln(玉ねぎ)、
  • geschälte Hanfsamen(麻の種の殻を剥いたもの?)、
  • Cayenne Pfepper(カイエンペッパー)。

6.50EURO。1EUROでチーズも足せます。他には、肉なしのものや、スモモのソースと砂糖、シナモンを使った甘いものもありました。

 

リキュールですが、完全にポーション。ドイツの風邪薬ってなんでか知らんがアルコールが入っていてw、ポーション=お酒、それで体力回復していたんだろうと妄想。中世ファッションの人もお客さんにいました。分厚いウールのマントを着ている人も多くて、雪の日にぴったりって感じで、欲しくなりました……w

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豚の丸焼き。中世マルクトの名物です。そして、素焼きのカップ。エスリンゲンの中世マルクトの刻印が入っています。記念に持ち帰りました。

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美味しかったのはStockbrot。棒にパンを巻きつけて焼いたもの。甘いのとしょっぱいのがあります、甘いやつは、シナモンとチョコ?が入っていて、こっちのほうが美味しかったです。 しょっぱいのはパプリカが入っています。

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また、ドイツはボードゲームが人気な国らしい

 

のですが、古いboard gameを取り揃えた屋台があって、そこで小さなゲームを買いました。英語でもルール説明をしてくれます。ゲームに使うコマは、色を自分で選ぶことができました! 革をきゅっとしばると、コマごと収納できてかわいいです。

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体験型アクティビティいくつか

中世マルクトの中にはいくつか子どもや大人がが体験できるアクティビティがありました。

鍛冶体験

鍛冶屋。子どもが鍛冶体験できます。ヒゲのおじちゃんが完全中世っぽさあふれてる。

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手回し観覧車! 手回しメリーゴーランド!

半分これを見に来たようなものです。中世には電気がありませんでしたから、そりゃ手で回しますよと。ちょうど昼寝タイムだったので、うちの子は乗りませんでした。どんな反応見せたかな〜。

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投石!

ミニカタパルトかわいい。

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弓撃ち!

Bogenschießen。Bogenが弓、schießenが撃つ。体験している皆様、案外上手に的に当たってました。

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斧投げ!ナイフ投げ!

AxtwerfenとMesserwerfen。斧はAxt、ナイフはMesser、werfenが投げるという意味。弓だけじゃなくてこんな体験もできるとはびっくりだよ。

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そんなこんなで、午後シュトゥットガルトへ戻り、もう一度シュトゥットガルトのマルクトを楽しみ、鉄道の時間を待っていたのですが、fällt aus…と、出発15分くらい前にお知らせをみるのでした。ドイツ鉄道め〜!でもシュトゥットガルトもえすりんげんも本当に楽しかったです。

 

エスリンゲンの中世マルクト&クリスマスマルクトのサイト

www.esslingen-marketing.de

 

オマケ・SLが走ってた!

雪の中、電車を待っていたら、急に向こう側のホームの端へ走る人がいたと思ったら、シュトゥットガルト側からSLがやってきました! 走った人はドイツの撮り鉄。雪景色のSLはカッコよかっただろうな。私は看板類で隠れる前のショットをせめて撮りたかったのですが、空気の読めないドイツ鉄道の通過列車がやってきて、これが精一杯でした笑。

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【参考】

*1:Stuttgartマルクト訪問計画時に、ホテルの空きを見てみたら全然無くて、Stuttgard〜Esslingen間の街のホテルを取ったのであった。

uki.hateblo.jp

*2:ドイツのコインロッカーについて。

ドイツ鉄道公式ページによるエスリンゲン駅の情報。駅サービス一覧に、コインロッカーを指す「Schließfächer(シュリースフェッハー)」という表記があります。

Esslingen (Neckar) | DB Station & Service

また、こちらはAnnさんによる、ドイツ鉄道駅のコインロッカーについての記事。カギとカバンマークがコインロッカーの記号です。

www.tabigashitaijinsei.com

*3:旧西ドイツなのにアンペルマンエスリンゲン。

こちらの旅行記ブログによると、子どもへの教育のためらしいです。 

『ANAビジネスクラスで行く ドイツ (観光編)』シュツットガルト(ドイツ)の旅行記・ブログ by 喜風さん(2ページ)【フォートラベル】

*4:ドイツ木組みの家街道。

ドイツ木組みの家街道(Deutsche Fachwerkstraße)公式。エスリンゲンのあるネッカー川近辺も木組みの家街道に組み込まれています。

Homepage - Deutsche Fachwerkstraße in der Arbeitsgemeinschaft Deutsche Fachwerkstädte e.V.

ドイツ木組みの家街道 - Wikipedia