Tagesmutter(ターゲスムッター)、日本でいう保育ママのことですが、3歳までの預け先として興味あるお母さんは結構いるけれど、預け時間が長時間の人が多くて、そこまで毎日長く預けたいわけじゃない人には合わなかったり(一応週3、4預かってくれる人もいるらしい)、5人の子どもを1人で保育することが心配だったり、ドイツ食のごはんがちょっと心配!だったり。
我が家はおかげさまでこの人なら安心して預けられる!と思える雰囲気の良い方に出会えて契約してきました(ドイツ人ではないけどドイツ育ち)。食事も、ドイツ食といえばシュニッツェル(豚や鶏肉のカツレツ)とかポメス(フライドポテト)、ソーセージやサラミの加工品。薄味やバランスの良い品目など、気を使って子どもの食事を作ってきたお母さんたちには少し抵抗があるのよくわかります。
Tagesmutterたちは、子どもたちに「健康的な食事」を提供することはいたってフツーのこと。(多分職業訓練で指導されるのではないかと想像)
ただ、日本人とドイツ人の考える健康的な食事に多少ズレがあると思います。日本人なら一汁三菜、品目も栄養も充実のバランス、子どもには薄い味付けとかでしょうか、
少なくとも、ドイツ人にとって、野菜とフルーツは健康的な食品という認識みたいです。(あとナッツ)なので、ソーセージやハム、他肉類を食べるけど、野菜とフルーツも食べとけ!みたいな。
昼食では必ず野菜とフルーツが出ると思います。人によってはBIO食材(オーガニック)しか使わなかったり、週に1回必ず魚料理を出す。(見学したKITAやTagesmutterで献立を知る機会があった場所は全て週1魚があったので、週1魚も当たり前かもしれない)
健康ポイントはこんなところだと思います。
子どもを通わせているTagesmutterは、マメなことに今週のランチとおやつの献立表をホワイトボードに書いてくれています。毎週違うメニューではなく、基本的に曜日固定。たまにメニューが変わります。日本の給食献立は毎日違うのが普通だと思うので、日本で曜日固定献立なんかにしたら保護者からのクレームがきそうですね。
Tagesmutterでの食事一例
(適当に和訳しています)
月曜日
- トマトソース&パルメザンのパスタ
- キュウリサラダ
- デザート・フルーツ
火曜日
- ジャガイモとトウモロコシ&パプリカ トマトソース
水曜日
- バスマティライスとエンドウマメ&鶏肉
- フルーツサラダ
木曜日
- グラウペンスープ(ひきわり大麦のスープ)と鶏の小さなソーセージ
- デザート:プディング
金曜日
- 自家製フィッシュスティックとサツマイモのピュレー
- カッテージチーズとイチゴ
食事はいずれも自分で調理し、新鮮な食材を使っている、とのことです。フィッシュスティックってどうやって作っているのか結構気になります。
朝ごはんは、おそらくどこでも9時頃からありますが、うちの子が通っているところでは、ドイツパンにクリームチーズを載せたり、ハムやサラミ、生のキュウリやトマト、フルーツが出てきます。ここは基本的なドイツスタイルの朝食です。
メニューに載っている以外では、近所のピッツェリアでもらえる小さいパン、ゆでたじゃがいも、トマト、リンゴなどを適宜間食で食べているようです。たまにドラッグストアなどで買える幼児向けのBIOスナックを食べているみたいです。
食費は毎月週5保育で100ユーロを直接支払っています。多分殆どの保育所で食費は毎月100ユーロ。もう少し高いところもありますが、例えば遠足に行く時の入園料なども基本的に食費内に入るのが基本です。英語や体操、お絵描きなど(特別に先生を呼んだり)する習い事系もやっているTagesumutterやGroßtagespflege*1があるそうですが、(伝聞のため不確かです)本来は食費しか保護者からもらってはいけないのがルールだそうですが、食費にプラスで支払うか、食費を多めに払って習い事代も含んでいるところもある模様です。
たまにメニューの入れ替わりを見ると、他には、鶏のシュニッツェル、野菜フリカデレ(ハンバーグ)、牛肉グラッシュ(シチュー)、シュペッツレ(細かく切って塩茹でした麺)、デザートには自家製フルーツアイス(聞いたらアイスクリームとかではなく、果物を凍らせたものだそう)、ヨーグルトとフルーツスティックと言った感じ。
メニューを見てみると、どうやら週に1度は牛肉・鶏肉・魚、ライス・麺がある模様。
ちなみに、バスマティライスとは、インド料理でよく使われる細長いお米だそうで、ヨーロッパでカレーを食べるとこのお米が使われていることが多いです。香り付けしていることもあります。
*1:Großtagespflege:Tagesmutter2人〜3人に対し、子どもを9人まで預かることができる小規模保育