ベビーカーに優しい社会・ドイツ
ドイツのベビーカーは巨大で重い。タイヤも大きい(小型もあります)。重厚感たっぷり。一人乗りなのに横幅がものすごくあるベビーカーも。
そんなわけかどうかはわかりませんが、ドイツで子育てのすごく良いところは、日本の首都圏と違ってベビーカーを広げたまま地下鉄やバス、路面電車に気兼ねなく乗れます。車両の前方か後方に必ずベビーカーや車椅子の人がそのままいられるスペースがあります。とても便利です。
ベビーカーをエスカレーターに乗せちゃうよ
ドイツに来たばかりの頃、びっくりしたのは、エスカレーターもベビーカーそのままで乗る人がいる!
なんたって、そもそもサインが「Vorsicht!(注意)」と書いてあります。
禁止のところも、もちろんあります。
☆そもそも「注意!」なのであんまり勧めていないのが根底かもしれません。
上の写真の様に、エスカレーターの手前で禁止マークがあったり、
エスカレーターの前にポールが立っていて、物理的に入れないようにしていたり。
これはショッピングセンターの「Kö Galerie」のエスカレーター前にあるポールです。ここはもともとベビーカー禁止マークがありましたが、ポールは立っていませんでした。今年の1月か2月になってからポールが立ちました。デュッセル内で、私の知る範囲ではとても珍しいです。物理的に乗り込めないので、安全上は良いと思います。なんたって、ベビーカーそのままでエスカレーター、どこでもみんな気軽に乗るし。
ベビーカーやショッピングカートは、エレベーターを使ってくださいと書いてある。
エレベーターが完備でない代わりにエスカレーターなのか?
ドイツに限らず、ヨーロッパはベビーカーや車椅子には優しい社会だと思いますが、デュッセルドルフはバリアフリーが完璧に整っているわけではありません。全ての駅にエレベーターがあるわけではないし、路面電車も電車からステップをのぼりおりしないといけない駅も多い(これ説明が難しい! 日本では昔バスの乗降にステップがあったけどああいうの)ショッピングモールやデパートなどの商業施設ではエレベーターは便利な場所にないことも多いです。ちょっと奥に行って、扉を開けて(ボタン式開閉ドアだったり)、大回りしなければならないなど、そういうところは不便だと感じています。
不便なこともありますが、エスカレーターそのまま乗れる(注意は払うべし)こと、電車やバスはそのままでベビーカーを乗せられるという点だけでも、ベビーカー生活は、日本と比べて圧倒的にデュッセルドルフはすごしやすいです。
おまけ・ドイツのベビーカーを簡単に紹介
ちなみに詳しくはないですが、ドイツでよく見かけるベビーカー。オランダのメーカー、Bugabooがとても人気です。このように、まさに「乳母車」という感じ。真っ平らで、首が座ってうつ伏せができるようになる月齢になると、この中でうつ伏せにさせてちょっと運動?させているお母さんもいました。
ドイツのガッシリ系ベビーカーの殆どは、多分ハンドル部分が伸び縮みできます。パパママの身長に合わせて、押しやすい高さにしたり、電車やバスの中などでは縮めて、少しスペースを狭めることができます。
また、赤ちゃんが寝る部分、取り外しができるんです。例えば、ベビーカー置き場にフレームを置いて、コット部分(コットが正しい表現かちょっとわからないけど)を持ち運ぶことができます。取り外しができるので、少し成長したら、違うシートを取り付けることができます。
ガッシリと丈夫なのでお高いし、シートの買い替えもお金がかかって大変そうだなあと思っちゃいますが、しっかりしているから、長くがっつり安心して使える利点があると思います。