元ドイツ暮らしのデザイナー。

幼児持ち元ドイツ暮らし。ドイツの公園はお気に入りだったなあ。

「二月の勝者 −絶対合格の教室−」がゾクゾクする面白さ

昨日hontoで高瀬志帆作「二月の勝者 −絶対合格の教室−」を1〜10巻一気買いしました*1

 

どんな本かと言えば、中学校受験の塾講師とその生徒とその保護者のお話です。

 

 

私も夫も首都圏で育っていますが、双方ともに公立中・高、大学が私立というルートを辿っています。

ちゃんと話し合ったことはありませんが、うちの子供達も、私立に行くならできれば大学からかな、と考えている経済感覚です。

そして理系だったら申し訳ないができれば国公立頑張ってくれといったところ。そんでもって奨学金無しで通わせたい(借金を親が返すにしろ就職後の子供が返すにしろ大変すぎじゃん…)。

 

つまりは、中高一貫教育の私学のことなんてなんも知らない。

 

でも、これを読んだら、受験は恐ろしく大変だけど受験させた方がいいんじゃないか?みたいな気にチラッとさせてしまう笑。

(特に3話「二月の決断」で平凡なサッカー少年、三浦佑星の保護者にサッカーやるより受験を勧めるところとか)

主人公の黒木蔵人は仕事中はこんな怖い顔(下の画像)なんですが授業は普通に面白くて、プライベートだとわしゃわしゃな髪型でカジュアルなファッション、しかも何かアヤシイ裏の顔がある人です。

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「二月の勝者 -絶対合格の教室-」電子版1巻P58-59より

中学受験の当たり前を知ることができる

中学校受験の当たり前の基本情報もちょこちょこ出てきます。対保護者やヒロイン(?)の新人講師の佐倉麻衣に向けて説明しながら、読者にも丁寧に教えてくれます。ものすごく勉強になりました。

例えば…

  • 中学受験での偏差値のこと

(2巻9話「三月の集合」、7巻62話「10月の岐路」など)

大学受験の偏差値などとは違い、中学受験をする子供達で出す偏差値なので、偏差値50は同学年全体の平均値よりずっと上。

中学校受験の世界では偏差値50以下の学校だからといってレベルが低いわけではないのです。

 

  • 東京では、2/1〜2/4の間に試験が行われる。一部難関校以外は複数回入試のチャンスがあり、当日に合格発表(!)、同じ学校を複数回受験もできる。

(1巻4話「二月の事情」など)

記述問題もあるだろうに、採点側も即日・翌日発表ってヤバくない?

しかも読み進めると分かるが、午前はA校、午後はB校なんて受験のしかたもあると。(5巻43話「八月の相談」など)

1日に一校受験しか経験ない自分にはなかなか信じられない。12歳にいくらなんでもハードすぎないか?

 

  • 千葉や埼玉は1月に入試があるので、都内の子が受験しにくる

受験慣れのためですが、千葉や埼玉県民はどうすりゃいいんだ?w

 

月謝に加えて夏期講習やら合宿やら集中特訓コースやらなんやら、二月の試験に向けてどんどん積み上がる塾費用です。とはいっても、受験生の親だったら、普通に考えたら受験直前や学校の休みに対策コース多分とると思う。

しかも後にはひけないって感じになりそう。これだけ投資したのに撤退するなんてもったいない、こんなに頑張ったのに、とか、あと少しなのに!とか。

たまにツイッターで中学受験関係でバズってますが、そりゃ金額積み上がるわと思いました。家も売る家庭が出てもおかしくない*2

 

この辺は中学受験やる家庭にとっては当たり前だと思うのですが、まるっきり知りませんでした。

 

 

中学受験するのは仕方がないところもあるのか…?

「今の子達には選択肢が少ない。時代が違うのね。」

1巻で新人講師佐倉先生に、先輩講師の桂先生が話した言葉です。

高校の募集をやめている私立の中高一貫校がどんどん増えているということはニュースでたまに見ているのでほんのり昨今の受験事情は知っています。

私学も商売ですから生徒集めや教育方針のために仕方がないとは思いますが、この場合、今のティーネージャーが不憫だなと思うのは、

公立トップ高校を狙える成績上位の生徒が、その子の学力レベルに適している滑り止め・併願で受験できる選択肢がものすごく狭まっているんだろうなということです。

うちもずーっと先のこととはいえ、公立高校の方向で行くとして、(どんな学力レベルだとしても)併願できる私立校が果たして10年後に選べるほど存在しているのだろうか?なんて頭のすみっこのすみっこで気になっています。(まったくなくなることはないとは思いたいが)

 

もし我が家が中学受験することになったら…

もれなく私はSAN値ゼロになって発狂してしまいそう。(性格的に)

なのでできればしたくない。

ただ、中高大の受験事情はちょっとは気にしておいた方がいいかもとは思う。

あとは、中学受験するくらいなら習い事に投資してみたいな、という気持ちもある。

 

いわゆる御三家に入学した生徒たちって、トップ校に入学しても、今度は大学受験のための新たな塾通いがスタートするのかな。

そう思うとこれだけ中学受験に投資したのに、中高の学費だけでなく塾への投資もまだ続くのかって思うと、教育費って底知れないですね。

 

がんばれ世の子供達。

*1:hontoは定期的に電子書籍20%オフやコミックセット25%オフのクーポンが出ているのでその辺をよく使っています。私自身は出版関係の制作業しているので、紙の本を買えよと言いたいところですが、自宅内のスペースには限りがあるので漫画は電子版でガンガン買っています。Kindleも使っていて、そっちは実用書買ったり使い分けしてます。

*2:少し前にSAPIX代のために家を売ったご家庭のブログがツイッターで話題になりましたね…幸あれ

赤ちゃんのジャンプスーツかわいい

すっかりあったかくなってしまいましたが、最近こんなの描きました。

ジャンプスーツを買ったのは昨年冬のはじめで、iPad版プロクリエイトで塗りに試行錯誤してたら春になっちゃいました。

 今日の四コマ(明日の4コマなんてあるのか?)

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ジャンプスーツ買った漫画

 

 

アプリの操作をイチから覚えるのは大変だ

この絵はかねてより練習したかったiPad版プロクリエイトとPhotoshopを使って描きました。

ブラシはプロクリエイトのデフォルトのものや、ねこじたさんという、iPadのプロクリエイト用ブラシなどをたくさん公開している方のものを使ったりしています。(有料無料色々あるよ)

necojita.booth.pm

iPad Proであれこれ描いてみたいと思ってるのですが、息を吸うように操るのはまだまだ難しそうです。

デザイン業をしている身なので、PhotoshopをはじめとしたAdobe製品を使ってかなり長いので、iPadと習熟度が違いまくり。どうしてもPhotoshopで作った方が楽だわ…とPC作業に流れがち。

(手軽さを求めてiPadでプロクリエイト買ったのに!)

バケツ塗りするための選択範囲がうまくできなくて、ベタ塗りはPhotoshopに結局持って行きました。

道具は毎日使わないとうまくなりませんよね…。

昨年の8月ですでにこんなこと言ってる↓

 

ジャンプスーツはナルミヤで買ったよ

下の子が生まれて1歳まで家庭内保育と家庭にいる時間が長いし、保育園児じゃ着せられない服色々着せようと画策してナルミヤの服とかに手を出していました。

そこで買っていたジャンプスーツ。

 

きてるだけで赤ちゃんかわいい。

でも、脚が動かしにくそうだし、ベビーカーに座らせるとカエルの脚の状態にはならないので、フットマフとかの方がよかったかなーなんて買った後に思ったものでした。

ドイツ語初学者向けにオススメされていた物語

ドイツに住んでいた頃、語学学校でオススメされた初学者向けの物語。

CD付きのグリム童話です。

私が借りていたのは

「Der Gestiefelte Kater(デア・ゲシュティフェルテ・カーター)」、「長くつをはいた猫」の物語と

「Das tapfere Schneiderlein(ダス・タプフェーレ・シュナイダーライン)」、「勇ましいちびの仕立て屋」の物語が一冊にまとまった本でした。

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A2レベル向けの物語

これはA2相当(初心者よりひとつ上)のレベル。このシリーズは、初心者のA1から、中上級者のB2まで、各語学レベルに合わせて色々出版されています。

 

「勇ましいちびの仕立て屋」の話は知らないのですが、知っている話を外国語で読むと、読みながらよりイメージが湧きやすくて、学習の入り口にいいんじゃないかなと思っています。

うっかりレベルの高い物を買って読むと疲れるので、語学レベルに合わせて出版されているこのシリーズはかなり適切だなと。

しかも、これ薄くてページ数少ないんです。長いと読むのタルいじゃない? ちょうどよいと思んです。

CDオーディオがついているから、やる気があればネイティヴ話者の発音やイントネーションもきますし、音声に合わせて本を読んで「シャドーイング*1

CDオーディオ聞くのって正直たるいんですが、いろんな人の音声を聞くのは学習には大事なんですよね。昔、ゲーテインスティチュートでA1を教えてくれた最初の先生が「とにかくたくさん聞くとよい」と言ってました。

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学習者向けなので問題もある

この出版社では、ドイツ語だけでなく、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語学習者向けの物語もたくさん出しているみたいです。語学学習ゆるふわ勢としてはこのくらいの量のものを気軽に読みたいなーと思います。

www.blackcat-cideb.com

*1:厳密にはシャドーイングは、文章を見ずに、耳で聞こえたものを口で言うらしいのですが、音に合わせて文章を目で見て読むのも口や舌が慣れてとても良い練習だと個人的には思ってます。以前にも書いたことがありますが、持論は自分がしゃべることができるスピードが聞き取れるスピードなので…笑)」もできます。

Die Maus が50周年らしいぞ

Die Mausのカレンダーを購入

「Die Maus」(ディ・マウス、英語で直訳するとThe mouse)の2021年カレンダーを買いました!(昨年の話w)

日本にいながらして、Die Mausのグッズを買うのはこれで3回目くらい……。

日本のamazon(JP)で検索かけると案外色々見つかるのです。発送に時間がかかる以外は悪くないです。送料無料で560円で購入できてしまいました。

ドイツでの価格が4.90EUROですよ。日本円で611円(1EURO=¥124)ですよ。色々大丈夫か?

Der Kalender mit der Maus 2021: Posterkalender

Der Kalender mit der Maus 2021: Posterkalender

  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: カレンダー
 

今年のMaus、どうやら日本らしき場所へ旅行しています……。

富士山を背景に、掛け軸、花、そしてお茶!

めっちゃ日本楽しんでる。

しかもカレンダー側のイラストカットではMausがElefant(青い象のキャラ)の柄の浴衣を着ているので、色々びっくりした2021年のカレンダーでした。

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Die Maus 2021年カレンダー

 

 

 Die Mausのテレビ番組

ドイツに暮らしていた頃、「Die Sendung mit der Maus」(ディ・ゼンドゥング・ミット・デア・マウス)という番組を毎週末見てました。

内容は、子供向けのちょっとお勉強になる物や社会の仕組みみたいなのを紹介する実写映像+アニメーション作品が2作品くらい(羊のショーンとか)間に入り、話の間にDie Mausのショートムービーが入る構成の30分番組です。

週末の朝、当時2歳だった上の子がダラダラしているときに「早くしないとマウスが始まるよ!」なんていうこともしばしばでした。

でもMausのアニメじゃないコーナーのときは「Mausはー!?」と言って怒ってました。ドイツ語で理解できないというのもあったけど、当時2歳にはまだ社会勉強っぽい内容の作品はまだ早かったようです。

 

Mausが50周年!

このMausカレンダーによれば50周年だそう。

ドラえもんは2020年に50周年、2021年に50周年といえば仮面ライダー(らしいぞ)、思った以上に歴史のあるMausであります。

日本はキャラクタービジネスがかなり大きいですよね。漫画やアニメ、ゲームなどの作品の◯◯周年イベントとか記念グッズとか企画とかよく見かけます。都道府県や各地域にもキャラクターがいますし。

それと比べるとドイツは日本ほどキャラクタービジネスはさらりとしているようなイメージです。

www.wdrmaus.de

 

 

食洗機対応の保温水筒をついに購入!

食洗機対応の保温・保冷水筒って基本的にないので、前々からうちにあるタイガーの魔法瓶はメーカーの言葉を無視して食洗機で洗っていました。

でもやっぱり対応しているものがあるならそれを買いたい……と思って、このあいだの楽天ブラックフライデー買い回りで買いました。

買った水筒

STANLEY ゴーシリーズ 真空タンブラー0.37L

私の好みの水筒は、洗うパーツが最低限のもの。

  • フタ
  • フタのパッキン
  • ボトル本体

この3つが最高です。なので、タイガーの水筒も私には理想的な形状でした。でもやっぱり公式で食洗機対応してるものがいいなと思って長らく探してようやく書いました。

食洗機対応をうたっている保温保冷水筒はスタンレーくらいではないかと思います。

サイズ感

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サイズ感はこんな感じ

上の写真のタイガーの水筒のシリーズは実はかなり気に入っていて、サイズ違いで持っていました。今回は、真ん中のものと入れ替えのつもりで購入。

タイガーはタイガーで細いのが持ちやすくてよいですね。

フタをとったところとパッキン

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飲み口は直飲み

洗うパーツが少ないという点から直飲みは必須。職場だとマグカップに移し入れて飲むこともあります。

 

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フタにはフィンガーループ

フタにはリングがついていて、指をかけたりなんだりできます。持ち運びの時にどこかに引っ掛けることもできますね。

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パッキンは押せば簡単にはまる


パッキンの取り外し&つけるのは、タイガーよりも楽だと思います。

パッキンは柔らかく、きゅっと軽く押せばすごく簡単にはまります。

押すだけ。

すごく簡単。これすごくいい。

朝お茶を入れて日中飲もうかな

最近は朝お茶を入れるついでに水筒にもお茶を入れて日中飲むような使い方をしているので、スタンレーを使って過ごしてみようと思ってます。

 

ちなみに、保温保冷機能なしで食洗機対応ボトルでは、アウトドアユーザー御用達(?)のナルゲンは結構おすすめ。パッキンなしでスクリューボトルですが、今の所漏れた経験はないです。(どんだけ水筒持ってんだ?)

 

 

 

関係ない話ですが、私が小学生の頃は「リットル」を「ℓ」と「アルファベットのエルを小文字の筆記体」で書くと習いましたが、今は「L」と大文字で書くらしいです。

小学生向けの書籍担当するときに知りました。筆記体の方が明らかに単位だ!とわかる気はするけどね。

ドイツの頃の愛用品・りんごカッター

ドイツ住まいの頃の愛用品、りんごカッター!

ドイツのキッチン用品売り場に多分必ずある、メジャーなアイテム。

上の子が当時1、2歳の頃、りんごは貴重なビタミン源とおやつでした。

なんたって野菜食べないからな!

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愛用していたりんごカッター


りんごを8分の1サイズに切る3工程が省略されるだけでもかなり楽になりました。

もちろん食洗機OKよ。

すごく便利だったので日本に持って帰ったら、なんと日本のバラ売りリンゴとサイズが合わない!

スーパーで買う複数個のパック売りは比較的小さいものもあるのですが、たしかにドイツのスーパーで買っていたリンゴは小ぶりだった気がする……

というわけで今は肥やし。

最近生協で買う3〜4個入ってるリンゴが小さめなので稀に使ってますが、使用頻度的にもこれは手放しても良いやつですね。

あんなに愛用していたのに、さみしいものです。

今は毎日リンゴ食べないけど当時は毎日食べさせてたから、大助かりではありました。

 

今日はドイツの頃の思い出話。

たまにドイツの頃の話も書こうと思います。

苦労むなしいクレヨン補修

上の子が年少クラス(3歳児クラス)だった時のこと。

保育園の担任から

「クレヨンが短くなったり折れてるものがあるので、直して欲しい」

とのリクエストがありました。

園の方でバラで買うことも可能で、ネットでは折れたクレヨンをくっつける方法もあると先生は言ってました。

うちが購入していたクレヨンは園購入ではなく、自分で用意したものなので、短すぎるものはバラで買い、長いけど折れているものはwebで検索して修復を試みることにしました。

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アルミホイルにクレヨンをくるんで、(この時点でハイパーめんどい)

オーブントースターなどで温める。

溶けてくっつくという。

うちにはオーブントースターはないので、コンロのグリルを使いました。

 

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そしてくっついたのがこれ。

イマイチ溶けてないが一応くっついている。写真左側のオレンジが一応溶けてます。

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そして紙でくるむ。糊とテープで紙をくっつけましたが、くるむの微妙に難しい。

新しくバラで購入したものもあります。

 

試し書きしてみると、

力のかけ具合でなんとすぐ折れる。

さすがにもう一度やり直すの面倒だったので、見ないふりをしてそのまま子どもに託しました。

苦労の割に報われない修復作業でありました。

 

担任の先生的には、

いっぱい使ったね、こうやって直せるよ、ものは大事に使おうね

という意図もあったのですが、報われない感パナイ。

 

年中の4歳児クラスの今、日頃のクレヨンはほぼ使わず、最近のお絵かきはもっぱらマーカー。たまに絵の具。

 

あんまり使わないならそれはそれで折れる悲劇は少なくてよいですが、これを頑張る世の親御さんお疲れさまであります。