デュッセルドルフ暮らしのとあるデザイナーの記録

幼児持ちドイツ暮らし。ドイツ暮らしや子育てメモとか記録

ドイツの慣らし保育はゆっくり

ドイツ語で慣らし保育は「Eingewöhnungszeit」と言います。アインゲヴーヌングスツァイト。

私が以前子どもを通わせていた日本の認可保育園の慣らし保育は概ね2週間。日本の慣らし保育の初日は1.5〜2時間程度で確かに短かったですが、日本とドイツの慣らし保育の大きな違いといえば、初日から母子分離(親子分離)するか、という点だと思います。

ドイツでは、最初は親子(多くの場合は母子だと思いますが)同室で時間を過ごして、子どもにゆっくりその場に慣れてもらってから親子分離をトライしていきます。ドイツの慣らし保育モデルを紹介します。

 

1)Grundphase(基礎段階・1〜3日目)

  • 母/父子は子どもと一緒に登園し、約1時間保育場所で一緒に過ごす。
  • 最初の3日間は分離の試み(Trennungsversuch)はしない。
  • 両親のタスクは、子どもにとっての「安全な避難所(sicherer Hafen)」であること。

2)Erster Trennungsversuch(最初の分離の試み・4日目〜)

  • 保育場所に到着して数分、子どもに別れを告げ、部屋から去り、近くにとどまる。分離は最大30分。
  • 目的は、子どもの様子を見て慣らし保育の期間を仮決定する。
  • 最初の分離の日を週末のあとの月曜日には実行しない。

3)Stabilisierungsphase(安定段階)

より短い慣らし保育(約1週間)

  • 親のいない時間は長くなる。親は近くにとどまる。

より長い慣らし保育(約2〜4週間)

  • 7日目から分離の試みは新たに行われる。
  • 分離後、子どもが保育者(Tagesmutterとか)と過ごしても慰められたり元気付けられて大丈夫そうな場合、親との分離時間は長くなる。親は近くにとどまる。

4)Schulussphase(終了段階・約2週間)

  • 親は近くにはもうとどまらないが、もしも保育者と子どもの関係が、子どもの心を支えるのにまだ足りない場合、いつでも電話連絡が可能な状態でいること。

 

ドイツ語を訳したので少々変な日本語だったので、一部意訳しました。それでも変ですね。

ドイツの慣らし保育の大きな特徴は、最初は親子同室、次は別室、その後は外出するけど近所に、そして親子分離の時間を長くしてゆっくり慣らしていきます。モデルケース通りでいくと、約4週間が基本の慣らし保育になりそうです。

我が家の場合は、母親が同室に居るとうちの子が私から離れないから、Tagesmutter(保育ママ)自身が臨機応変にやってくれて、母子分離は結構早めにやってくれて、4週間目は普通に過ごしていました。なので逆に慣らし保育は終わってるのかまだやってるのかよくわからなかった笑。(ので通い始めて1ヶ月終わる頃に聞いた笑。)

慣らし保育は、子どもの様子を見たり、保育者や、KITA(保育園)なら先生や園の方針で多少差があるのではないかと想像しています。

私の個人的な感想ですが、子どもの年齢や性格によるとは思いますが、子どもは最初から親子同室で過ごすと、「ここはお母さんと一緒に居て遊んでいい場所なんだ〜」って思ってなおのこと離れようとしないんじゃないのかな?と思っています。

このゆーっくりなドイツスタイルも親と離れることで、さみしい、こわい、悲しいといったネガティブな気持ちを子どもに植え付けないようにするためのやり方なんだろうとは理解しています。

 

ちなみに、何人かの知り合いの慣らし保育の話を聞くと、ドイツスタイルで時間がかかって苦労している人も多いです。じっくりのんびり時間かけたものの、慣れずに結局辞めちゃう子どもも時にいます。特に、ある程度大きくなってから初めての託児になる子どもが親子ともに苦労が多い印象です。生まれてから数年間ずーっとお母さんと一緒だった、という子どもにとっては、なんでお母さんいないの!?となるのもわかります。

特に大変だと思ったのは、育休からすでに復帰して子どもが私立園から認可園に転園したワーキングママが、慣らし保育は仕事普通にあるんだけどどうすりゃいいの!?みたいな話を聞いた時でした。でも日本も転園の場合は慣らし保育が1週間くらいはあると思うので、慣らし保育の最大チャンスはやっぱり育休復帰直前ですよね。復帰済みの親は大変そうです。